【世界史】共通テスト(2021年1月16日)【その1】 - 共通テスト掲示板
20名前を書き忘れた受験生 2021/01/31 22:36
【駿台】
問題講評【世界史B】
― 多様な資料を読解する力が求められ、多面的・多角的に考察する必要が大幅に高まった ―
昨年のセンター試験と比べると、リード文と設問の関連性は大幅に高まり、また、多様な資料の読解が求められた。思考力を要する問題が大幅に増加したものの、問われている知識は基本的なものであったため、難易は昨年センター試験並。
1.全体概況
【大問数・解答数】 昨年のセンター試験と比べると、大問数は4大問から5大問に増加し、解答数は36個から34個に減少した。
【出題形式】 文献資料、地図やグラフなど、多様な資料が使用され、3つの文献資料を年代順に並び替える問題や、同一の文献資料の改ざん前と後を比較する問題など、これまでのセンター試験と比較して資料を多面的・多角的に考察する問題が多く出題された。試行調査でみられた連動型の問題は出題されなかった。
【出題分野】 地域は西ヨーロッパと東アジアからの出題が多く、各時代からバランスよく出題された。分野では、昨年のセンター試験と同様に、政治史が多く出題された。
【問題量】 昨年のセンター試験と比べて増加。
【難易】 昨年センター試験並。
2.大問別分析
第1問「資料と世界史上の出来事との関係」 (15点・解答数5)
Aでは『史記』とその解説文と始皇帝の逸話、Bでは歴史家マルク=ブロックの著書をもとに、テーマに沿った出題がされた。問3では、『史記』の解説から読み取ったことと知識を結びつけて、司馬遷の意図を推測することが求められた。問4では、著書から資料の信ぴょう性を考察することが必要であったため、難しいと感じた受験生が多かっただろう。
第2問「世界史上の貨幣」 (18 点・解答数6)
Aではイギリスにおける金貨鋳造量の推移と紙幣流通量の推移をあらわした2つのグラフ、Bでは博物館に展示されたアジアの貨幣に関する会話文から設問が展開された。問2では、2つのグラフを比較して関連性を読み取り、仮説を考察することが要求された。問6では、会話文から空欄に当てはまる人物を想起し、その人物の事績を答える必要があった。
第3問「文学者やジャーナリストの作品」 (24点・解答数8)
Aでは『デカメロン』とその解説、Bでは大庭柯公のロシアの革命運動に関する論評、Cではジョージ=オーウェルの小説『1984年』についての討論を題材に展開された。問5では、論評を詳細部分まで読み取り、その内容を知識と結びつけて考える力が必要であった。問8では、同一の資料の改ざん前と改ざん後を比較し、改ざんの意図を考察することが求められた。
第4問「国家や官僚が残した様々な文書」 (26点・解答数9)
Aではベルリン条約、Bでは上野動物園での会話文、Cでは英領インド統治に関する文書とそれに関する授業を中心に大問が展開された。問5では、3つの文献資料がいつの時代のものであるかを読み取り、それを時代順に並び替えることが要求された。問7では、資料中の空欄を補充したうえで、資料を読解し、知識と組み合わせて考える力が求められた。
第5問「旅と歴史」 (17点・解答数6)
Aではヨーロッパにおける旅と歴史、Bでは韓国における石碑に関する会話文をテーマに出題された。問3では、古代ローマによる周辺地域の征服過程を想起して、3つの地域が古代ローマの支配下におかれた時期を判断することが求められた。問5は、朝鮮が朱子学を重んじたことを前提に、その朱子学を批判した王守仁から朱子学を想起する問題であった。
【駿台】
問題講評【世界史B】
― 多様な資料を読解する力が求められ、多面的・多角的に考察する必要が大幅に高まった ―
昨年のセンター試験と比べると、リード文と設問の関連性は大幅に高まり、また、多様な資料の読解が求められた。思考力を要する問題が大幅に増加したものの、問われている知識は基本的なものであったため、難易は昨年センター試験並。
1.全体概況
【大問数・解答数】 昨年のセンター試験と比べると、大問数は4大問から5大問に増加し、解答数は36個から34個に減少した。
【出題形式】 文献資料、地図やグラフなど、多様な資料が使用され、3つの文献資料を年代順に並び替える問題や、同一の文献資料の改ざん前と後を比較する問題など、これまでのセンター試験と比較して資料を多面的・多角的に考察する問題が多く出題された。試行調査でみられた連動型の問題は出題されなかった。
【出題分野】 地域は西ヨーロッパと東アジアからの出題が多く、各時代からバランスよく出題された。分野では、昨年のセンター試験と同様に、政治史が多く出題された。
【問題量】 昨年のセンター試験と比べて増加。
【難易】 昨年センター試験並。
2.大問別分析
第1問「資料と世界史上の出来事との関係」 (15点・解答数5)
Aでは『史記』とその解説文と始皇帝の逸話、Bでは歴史家マルク=ブロックの著書をもとに、テーマに沿った出題がされた。問3では、『史記』の解説から読み取ったことと知識を結びつけて、司馬遷の意図を推測することが求められた。問4では、著書から資料の信ぴょう性を考察することが必要であったため、難しいと感じた受験生が多かっただろう。
第2問「世界史上の貨幣」 (18 点・解答数6)
Aではイギリスにおける金貨鋳造量の推移と紙幣流通量の推移をあらわした2つのグラフ、Bでは博物館に展示されたアジアの貨幣に関する会話文から設問が展開された。問2では、2つのグラフを比較して関連性を読み取り、仮説を考察することが要求された。問6では、会話文から空欄に当てはまる人物を想起し、その人物の事績を答える必要があった。
第3問「文学者やジャーナリストの作品」 (24点・解答数8)
Aでは『デカメロン』とその解説、Bでは大庭柯公のロシアの革命運動に関する論評、Cではジョージ=オーウェルの小説『1984年』についての討論を題材に展開された。問5では、論評を詳細部分まで読み取り、その内容を知識と結びつけて考える力が必要であった。問8では、同一の資料の改ざん前と改ざん後を比較し、改ざんの意図を考察することが求められた。
第4問「国家や官僚が残した様々な文書」 (26点・解答数9)
Aではベルリン条約、Bでは上野動物園での会話文、Cでは英領インド統治に関する文書とそれに関する授業を中心に大問が展開された。問5では、3つの文献資料がいつの時代のものであるかを読み取り、それを時代順に並び替えることが要求された。問7では、資料中の空欄を補充したうえで、資料を読解し、知識と組み合わせて考える力が求められた。
第5問「旅と歴史」 (17点・解答数6)
Aではヨーロッパにおける旅と歴史、Bでは韓国における石碑に関する会話文をテーマに出題された。問3では、古代ローマによる周辺地域の征服過程を想起して、3つの地域が古代ローマの支配下におかれた時期を判断することが求められた。問5は、朝鮮が朱子学を重んじたことを前提に、その朱子学を批判した王守仁から朱子学を想起する問題であった。
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19名前を書き忘れた受験生 2021/01/31 22:25
【河合塾】
世界史B [分析]
2021年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報
資料の文章を読み取る問題が多く出題された。
グラフを読み取る問題を含む第2問以外は、すべての大問に資料の文章を読み取る問題が含まれた。
難易度
資料を多く読む必要があり、形式が複雑であったが、難易度に大きな変化は見られなかった。
出題分量
大問数は、昨年のセンター試験が4題で、今回の共通テストは5題となっており、増加しているが、小問数は昨年の36問から34問に減少した。ただし、問題のページ数は昨年が24ページだったのに対して、今回は30ページであり(白紙は除く)、分量そのものは増加している。
出題傾向分析
グラフを読み取る問題を含む第2問以外は、すべての大問に資料の文章を読み取る問題が出題された。リード文に資料を引用しているほか、資料文そのものを選択させたり、時代順に並び替える問題も出題された。以上は、試行調査の問題と同様であり、生徒同士の会話、生徒と先生の会話など、会話文が利用されたこと(4カ所)、組合せ問題が多かったことも試行調査と同様であった。一方、試行調査に見られた移動を示す地図を利用した問題はなく、地図問題そのものが1問であった。また、図版選択問題など図版を利用した問題も少なかった。出題内容やレベルは従来のセンター試験を踏襲しており、古代から第二次世界大戦後まで幅広く出題され、やや近現代史が多く、戦後史からの出題もみられた。ただし、上記したとおり、さまざまな形式の問題が出題されたことで、従来のセンター試験で主流だった4文正誤問題は大幅に減少し、年表問題もなかった。
【河合塾】
世界史B [分析]
2021年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報
資料の文章を読み取る問題が多く出題された。
グラフを読み取る問題を含む第2問以外は、すべての大問に資料の文章を読み取る問題が含まれた。
難易度
資料を多く読む必要があり、形式が複雑であったが、難易度に大きな変化は見られなかった。
出題分量
大問数は、昨年のセンター試験が4題で、今回の共通テストは5題となっており、増加しているが、小問数は昨年の36問から34問に減少した。ただし、問題のページ数は昨年が24ページだったのに対して、今回は30ページであり(白紙は除く)、分量そのものは増加している。
出題傾向分析
グラフを読み取る問題を含む第2問以外は、すべての大問に資料の文章を読み取る問題が出題された。リード文に資料を引用しているほか、資料文そのものを選択させたり、時代順に並び替える問題も出題された。以上は、試行調査の問題と同様であり、生徒同士の会話、生徒と先生の会話など、会話文が利用されたこと(4カ所)、組合せ問題が多かったことも試行調査と同様であった。一方、試行調査に見られた移動を示す地図を利用した問題はなく、地図問題そのものが1問であった。また、図版選択問題など図版を利用した問題も少なかった。出題内容やレベルは従来のセンター試験を踏襲しており、古代から第二次世界大戦後まで幅広く出題され、やや近現代史が多く、戦後史からの出題もみられた。ただし、上記したとおり、さまざまな形式の問題が出題されたことで、従来のセンター試験で主流だった4文正誤問題は大幅に減少し、年表問題もなかった。
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18名前を書き忘れた受験生 2021/01/31 22:23
【代ゼミ】
世界史B(第1日程)
センター試験から大きく傾向が変わり、史資料の出題が増加した。中世ヨーロッパのペスト流行についての問題が出題された。
―概評―
試行調査の傾向が踏襲されて、豊富な史資料(図版・表・グラフ・史料)が提示され、その上で小問が並べられた。特徴的な設問として、中世ヨーロッパで発生したペストの流行や、また歴史学の手法を題材とした問題、小説『1984年』を引用した歴史修正に関する問題等が出題され、多様で目を引くトピックが扱われた。
―センター試験・試行調査との相違点―
センター試験に比べて史資料の使用が増加した。また、2018年の試行調査と概ね同じ問題量・傾向だったが、複数正解の問題や連動式の問題が出題されなかった。
【大問数・設問数・解答数】
5
34
34
【問題量】
史資料問題が多く、読解に時間がかかるため、60分で解答するには分量がやや多い。
【出題分野・出題内容】
西洋・東洋史という観点ではバランスよく出題された。東洋史の内訳は東アジアを扱った内容が多く、インドや中東等の他の地域を扱った問題が少なかった。
時代別では、近代史(19世紀〜20世紀前半)を扱った問題が圧倒的に多く、現代史(20世紀後半以降)を扱った問題がやや少なかった。
分野別では、政治史・社会経済史・文化史が満遍なく出題された。
【出題形式】
豊富な史資料(図版・表・グラフ・史料)が提示され、その上で小問が並べられるという形式が多かった。
文と語句の組合せを問う問題の出題が多かった。一方、試行調査に存在した複数正解の問題や、連動式の問題が無かった。
―難易度(全体)―
昨年度のセンター試験と同程度の難易度。要求される知識水準はやや下がったが、史資料の読解力が求められ、解答に要する時間が増えている。2018年の試行調査からは、要求される知識水準が下がったため、やや易化した。
【代ゼミ】
世界史B(第1日程)
センター試験から大きく傾向が変わり、史資料の出題が増加した。中世ヨーロッパのペスト流行についての問題が出題された。
―概評―
試行調査の傾向が踏襲されて、豊富な史資料(図版・表・グラフ・史料)が提示され、その上で小問が並べられた。特徴的な設問として、中世ヨーロッパで発生したペストの流行や、また歴史学の手法を題材とした問題、小説『1984年』を引用した歴史修正に関する問題等が出題され、多様で目を引くトピックが扱われた。
―センター試験・試行調査との相違点―
センター試験に比べて史資料の使用が増加した。また、2018年の試行調査と概ね同じ問題量・傾向だったが、複数正解の問題や連動式の問題が出題されなかった。
【大問数・設問数・解答数】
5
34
34
【問題量】
史資料問題が多く、読解に時間がかかるため、60分で解答するには分量がやや多い。
【出題分野・出題内容】
西洋・東洋史という観点ではバランスよく出題された。東洋史の内訳は東アジアを扱った内容が多く、インドや中東等の他の地域を扱った問題が少なかった。
時代別では、近代史(19世紀〜20世紀前半)を扱った問題が圧倒的に多く、現代史(20世紀後半以降)を扱った問題がやや少なかった。
分野別では、政治史・社会経済史・文化史が満遍なく出題された。
【出題形式】
豊富な史資料(図版・表・グラフ・史料)が提示され、その上で小問が並べられるという形式が多かった。
文と語句の組合せを問う問題の出題が多かった。一方、試行調査に存在した複数正解の問題や、連動式の問題が無かった。
―難易度(全体)―
昨年度のセンター試験と同程度の難易度。要求される知識水準はやや下がったが、史資料の読解力が求められ、解答に要する時間が増えている。2018年の試行調査からは、要求される知識水準が下がったため、やや易化した。
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17名前を書き忘れた受験生 2021/01/31 22:22
【東進】
大問構成は、センター試験より1問増えて5問。設問数は34問と、センター試験の36問から2問減少した。しかし、資料(地図、絵画、写真、史料、グラフ・表)の数が17と、2020年のセンター試験の6に比べて大幅に増加した。また、資料を読解しつつ世界史的な知識を連動させないと解答にたどり着けない「思考力」を問う問題が多かった。設問数は減少したものの全ての問題を解き終わるまでに要する時間は、大幅に増加したと言える。
出題形式の変化としては、資料問題の出題が増加した影響で、センター試験で多かった正文選択の問題は2020年の22問から8問へと大幅に減少した一方、空欄補充形式の問題が3問から10問へと大幅に増加した。
定番であったリード文を読まずに解ける問題がほとんどなく、曖昧な知識だと試験時間内に余裕をもって解き終わることは難しかったであろう。全体として、センター試験と同様、時代、地域、分野ともにバランスのとれた基本的知識で解ける問題が多く、落ち着いて取り組めば正解にたどり着けたため、平均点は昨年並みと思われる。
【東進】
大問構成は、センター試験より1問増えて5問。設問数は34問と、センター試験の36問から2問減少した。しかし、資料(地図、絵画、写真、史料、グラフ・表)の数が17と、2020年のセンター試験の6に比べて大幅に増加した。また、資料を読解しつつ世界史的な知識を連動させないと解答にたどり着けない「思考力」を問う問題が多かった。設問数は減少したものの全ての問題を解き終わるまでに要する時間は、大幅に増加したと言える。
出題形式の変化としては、資料問題の出題が増加した影響で、センター試験で多かった正文選択の問題は2020年の22問から8問へと大幅に減少した一方、空欄補充形式の問題が3問から10問へと大幅に増加した。
定番であったリード文を読まずに解ける問題がほとんどなく、曖昧な知識だと試験時間内に余裕をもって解き終わることは難しかったであろう。全体として、センター試験と同様、時代、地域、分野ともにバランスのとれた基本的知識で解ける問題が多く、落ち着いて取り組めば正解にたどり着けたため、平均点は昨年並みと思われる。
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16名前を書き忘れた受験生 2021/01/31 22:21
2021年世界史B解答
第1問
1212442
第2問
1411
第3問
21342
第4問
313243441
第5問
43243142
2021年世界史B解答
第1問
1212442
第2問
1411
第3問
21342
第4問
313243441
第5問
43243142
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4名前を書き忘れた受験生 2021/01/16 21:38
共通テスト難易度
東進 河合
日本史B 昨年並み やや難化
世界史B 難化 やや難化
地理B 難化 難化
倫理 昨年並み 昨年並み
政経 やや難化 やや難化
倫理政経 やや難化 昨年並み
共通テスト難易度
東進 河合
日本史B 昨年並み やや難化
世界史B 難化 やや難化
地理B 難化 難化
倫理 昨年並み 昨年並み
政経 やや難化 やや難化
倫理政経 やや難化 昨年並み
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