【新元素発見!】理研が合成した原子番号113番「ニホニウム(ジャポニウム)」 - 化学の勉強掲示板
【新元素発見!】理研が合成した原子番号113番「ニホニウム(ジャポニウム)」
0名前を書き忘れた受験生 2015/12/26 19:38 8737view
【新元素発見!】理研が合成した原子番号113番「ニホニウム(ジャポニウム)」
理化学研究所が合成した原子番号113番の元素が新元素と国際的に認定される見通しになったことが25日、関係者への取材で分かった。国際学術機関が来年1月にも決定し、日本が発見した初の新元素として理研に命名権を与える方向で最終調整している。発見を争ったロシアと米国の共同研究チームを退けて認定される見込みで、科学史に残る大きな成果となる。
元素は物質を構成する基本的な粒子である原子の種類のこと。未確定を含め118番まで見つかっており、米露などが国の威信をかけて発見を競ってきた。アジアによる新元素の発見は初めてになる。
新元素の名称と元素記号を提案する権利は発見チームに与えられる。113番の名称は日本にちなんだ「ジャポニウム」が有力とみられ、関係機関の承認を得て決定する。
ジャポニウムが有名でしたが結局「ニホニウム」に決定しました!
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2名前を書き忘れた受験生 2015/12/26 19:40
理化学研究所が合成した原子番号113番の元素が新元素と国際的に認定される見通しになったことが25日、関係者への取材で分かった。国際学術機関が来年1月にも決定し、日本が発見した初の新元素として理研に命名権を与える方向で最終調整している。発見を争ったロシアと米国の共同研究チームを退けて認定される見込みで、科学史に残る大きな成果となる。
元素は物質を構成する基本的な粒子である原子の種類のこと。未確定を含め118番まで見つかっており、米露などが国の威信をかけて発見を競ってきた。アジアによる新元素の発見は初めてになる。
新元素の名称と元素記号を提案する権利は発見チームに与えられる。113番の名称は日本にちなんだ「ジャポニウム」が有力とみられ、関係機関の承認を得て決定する。
92番のウランより重い元素は自然界に存在せず、人工的に合成して発見される。113番は理研と露米チームがともに発見を主張し、約10年前から専門家による審査が続いていた。
審査は新元素を認定する国際純正・応用化学連合(IUPAC)と、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会が実施。関係者によると、作業部会は理研を113番元素の発見者として承認する報告書を化学連合側に提出した。物理学連合側の同意を踏まえて正式決定する。
理研は平成16年9月、森田浩介研究員(現九州大教授)らが加速器を使って30番の亜鉛を83番のビスマスに高速で衝突させ、核融合反応により113番の元素合成に成功したと発表。24年までに計3個の合成を高い信頼性で確認した。
一方、露米チームは2004(平成16)年2月以降、露ドブナ合同原子核研究所で別の手法により合成したと発表。理研と比べ時期はやや早く、作った個数は圧倒的に多かったが、113番元素であることの裏付けが不十分と判断されたとみられる。
露米は115番、117番、118番も発見したと主張し、審査されている。
理化学研究所が合成した原子番号113番の元素が新元素と国際的に認定される見通しになったことが25日、関係者への取材で分かった。国際学術機関が来年1月にも決定し、日本が発見した初の新元素として理研に命名権を与える方向で最終調整している。発見を争ったロシアと米国の共同研究チームを退けて認定される見込みで、科学史に残る大きな成果となる。
元素は物質を構成する基本的な粒子である原子の種類のこと。未確定を含め118番まで見つかっており、米露などが国の威信をかけて発見を競ってきた。アジアによる新元素の発見は初めてになる。
新元素の名称と元素記号を提案する権利は発見チームに与えられる。113番の名称は日本にちなんだ「ジャポニウム」が有力とみられ、関係機関の承認を得て決定する。
92番のウランより重い元素は自然界に存在せず、人工的に合成して発見される。113番は理研と露米チームがともに発見を主張し、約10年前から専門家による審査が続いていた。
審査は新元素を認定する国際純正・応用化学連合(IUPAC)と、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会が実施。関係者によると、作業部会は理研を113番元素の発見者として承認する報告書を化学連合側に提出した。物理学連合側の同意を踏まえて正式決定する。
理研は平成16年9月、森田浩介研究員(現九州大教授)らが加速器を使って30番の亜鉛を83番のビスマスに高速で衝突させ、核融合反応により113番の元素合成に成功したと発表。24年までに計3個の合成を高い信頼性で確認した。
一方、露米チームは2004(平成16)年2月以降、露ドブナ合同原子核研究所で別の手法により合成したと発表。理研と比べ時期はやや早く、作った個数は圧倒的に多かったが、113番元素であることの裏付けが不十分と判断されたとみられる。
露米は115番、117番、118番も発見したと主張し、審査されている。
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8名前を書き忘れた受験生 2015/12/26 19:53
理化学研究所が25日、原子番号113番の新元素の発見競争でロシア・米国の共同チームに勝利する見通しとなったのは、実験データの確実さが決め手だった。発見時期や合成回数では露米が有利だったが、質の高さで理研が上回った。(伊藤壽一郎)
元素の種類は原子核を構成する陽子の数(原子番号)で決まる。理研は仁科加速器研究センター(埼玉県和光市)の加速器を使って、30番の亜鉛の原子核を83番のビスマスに衝突させ、核融合反応で合体させて113番を合成した。
陽子が多く重い原子核は、陽子同士の電気的な反発力のため不安定で、すぐに壊れてしまう。113番はアルファ線を出して壊れる「アルファ崩壊」という現象が、わずか数秒間で4回繰り返し起きる。
合成した原子核が新元素と認定されるためには、その崩壊過程で、既に性質が知られている原子核の崩壊を明確に確認することが重要な条件とされる。既知の現象を目印に追跡すれば、元の正体が分かるからだ。
理研が作った113番は崩壊過程で既知のボーリウムの原子核が現れる。その崩壊によって出るアルファ線を検出することで、上流にあったのは113番だったと確実に証明した。
一方、露ドブナ合同原子核研究所と米ローレンス・リバモア研究所の共同チームは20番のカルシウムを95番のアメリシウムに衝突させ、まず新元素の115番を合成。これが壊れて113番ができたと主張した。だが、崩壊過程で現れるのは性質不明の原子核ばかりで、確実な裏付けがない。
この弱点を克服しようと露米は別の組み合わせの衝突も試し、理研の計3個をはるかに上回る計数十個の113番を合成。「質より量」で対抗した。
どちらが早く合成したかも評価の対象になる。理研が平成16年7月だったのに対し、露米は11カ月早かったが、1年以内のためほぼ同時期とみなされた。
審査は国際純正・応用化学連合(IUPAC)などが推薦した米欧日など計5、6人の専門家が担当。当初は理研の信頼度も不十分で評価に優劣がつかず、議論は長期化した。
流れが変わったのは3年前。理研が3個目の合成に成功した際、既知の原子核への崩壊が6回連続する明確な証拠をとらえ、信頼性が飛躍的に向上。確実なデータを積み重ねることで、先行した露米を退けた。
理化学研究所が25日、原子番号113番の新元素の発見競争でロシア・米国の共同チームに勝利する見通しとなったのは、実験データの確実さが決め手だった。発見時期や合成回数では露米が有利だったが、質の高さで理研が上回った。(伊藤壽一郎)
元素の種類は原子核を構成する陽子の数(原子番号)で決まる。理研は仁科加速器研究センター(埼玉県和光市)の加速器を使って、30番の亜鉛の原子核を83番のビスマスに衝突させ、核融合反応で合体させて113番を合成した。
陽子が多く重い原子核は、陽子同士の電気的な反発力のため不安定で、すぐに壊れてしまう。113番はアルファ線を出して壊れる「アルファ崩壊」という現象が、わずか数秒間で4回繰り返し起きる。
合成した原子核が新元素と認定されるためには、その崩壊過程で、既に性質が知られている原子核の崩壊を明確に確認することが重要な条件とされる。既知の現象を目印に追跡すれば、元の正体が分かるからだ。
理研が作った113番は崩壊過程で既知のボーリウムの原子核が現れる。その崩壊によって出るアルファ線を検出することで、上流にあったのは113番だったと確実に証明した。
一方、露ドブナ合同原子核研究所と米ローレンス・リバモア研究所の共同チームは20番のカルシウムを95番のアメリシウムに衝突させ、まず新元素の115番を合成。これが壊れて113番ができたと主張した。だが、崩壊過程で現れるのは性質不明の原子核ばかりで、確実な裏付けがない。
この弱点を克服しようと露米は別の組み合わせの衝突も試し、理研の計3個をはるかに上回る計数十個の113番を合成。「質より量」で対抗した。
どちらが早く合成したかも評価の対象になる。理研が平成16年7月だったのに対し、露米は11カ月早かったが、1年以内のためほぼ同時期とみなされた。
審査は国際純正・応用化学連合(IUPAC)などが推薦した米欧日など計5、6人の専門家が担当。当初は理研の信頼度も不十分で評価に優劣がつかず、議論は長期化した。
流れが変わったのは3年前。理研が3個目の合成に成功した際、既知の原子核への崩壊が6回連続する明確な証拠をとらえ、信頼性が飛躍的に向上。確実なデータを積み重ねることで、先行した露米を退けた。
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16名前を書き忘れた受験生 2015/12/26 20:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00000063-san-sctch
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00000063-san-sctch
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17名前を書き忘れた受験生 2015/12/26 20:47
すべての物質を構成する基本要素の元素は、どのような顔ぶれなのか。世界中の科学者たちが古来、追究してきた根源的な問いだ。見つかった元素を規則的に並べ、性質が分かるようにした周期表は自然科学における知の集大成ともいえる。その一角を日本が初めて占めることになった。
ウランより重い新元素は米国、旧ソ連、ドイツが発見を激しく競ってきた。米国は1940年に原子番号93のネプツニウムを見つけてから103番まで連続で発見し、その後はソ連と熾烈(しれつ)な争いを展開。80〜90年代はドイツが107番以降を6連続で発見して一時代を築いた。
米ソは冷戦終結後、共同研究に移行。今回の113番ではドイツも再現実験に協力しており、日本は孤軍奮闘の様相だった。米露独による独占の構図に風穴を開け、アジア初の栄誉を勝ち取る意義は大きい。
新元素は原子核研究の一環として作られる。米国は原爆開発の技術が基礎になったのに対し、理研は平和目的で研究を進めてきた。新元素の発見は一般社会にすぐに役立つわけではないが、万物の成り立ちをひもとく普遍的な価値がある。その国が科学の高度な技術と知見を持つことの証しでもあり、誇るべき成果だ。
日本はかつて2度、新元素の発見を逃した苦い経験がある。元東北大総長の小川正孝博士は明治41年、鉱石から43番を発見したとして「ニッポニウム」と命名したが、後に別の元素と判明し、幻に終わった。
理研の仁科芳雄博士は昭和15年、93番が存在する可能性を加速器実験で示したが検出できず、直後に米国が発見。その加速器は戦後、原爆製造用と誤認した連合国軍総司令部(GHQ)によって破壊されてしまった。113番は仁科博士の研究を受け継ぐチームが発見したもので、雪辱を果たした形だ。
ようやく誕生する新元素は、日本の科学界にとって100年越しの悲願達成となる。(科学部長 長内洋介)
すべての物質を構成する基本要素の元素は、どのような顔ぶれなのか。世界中の科学者たちが古来、追究してきた根源的な問いだ。見つかった元素を規則的に並べ、性質が分かるようにした周期表は自然科学における知の集大成ともいえる。その一角を日本が初めて占めることになった。
ウランより重い新元素は米国、旧ソ連、ドイツが発見を激しく競ってきた。米国は1940年に原子番号93のネプツニウムを見つけてから103番まで連続で発見し、その後はソ連と熾烈(しれつ)な争いを展開。80〜90年代はドイツが107番以降を6連続で発見して一時代を築いた。
米ソは冷戦終結後、共同研究に移行。今回の113番ではドイツも再現実験に協力しており、日本は孤軍奮闘の様相だった。米露独による独占の構図に風穴を開け、アジア初の栄誉を勝ち取る意義は大きい。
新元素は原子核研究の一環として作られる。米国は原爆開発の技術が基礎になったのに対し、理研は平和目的で研究を進めてきた。新元素の発見は一般社会にすぐに役立つわけではないが、万物の成り立ちをひもとく普遍的な価値がある。その国が科学の高度な技術と知見を持つことの証しでもあり、誇るべき成果だ。
日本はかつて2度、新元素の発見を逃した苦い経験がある。元東北大総長の小川正孝博士は明治41年、鉱石から43番を発見したとして「ニッポニウム」と命名したが、後に別の元素と判明し、幻に終わった。
理研の仁科芳雄博士は昭和15年、93番が存在する可能性を加速器実験で示したが検出できず、直後に米国が発見。その加速器は戦後、原爆製造用と誤認した連合国軍総司令部(GHQ)によって破壊されてしまった。113番は仁科博士の研究を受け継ぐチームが発見したもので、雪辱を果たした形だ。
ようやく誕生する新元素は、日本の科学界にとって100年越しの悲願達成となる。(科学部長 長内洋介)
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44名前を書き忘れた受験生 2021/04/11 11:12
ニホニウムは、原子番号113の元素。元素記号は Nh。超ウラン元素では比較的長寿命とされ、***Nhの平均寿命は2ミリ秒であることがわかっている。これは日本人のグループ、森田グループが発見した元素である。新元素を発見、また命名したのは日本であり、アジア初となる。
ニホニウムは、原子番号113の元素。元素記号は Nh。超ウラン元素では比較的長寿命とされ、***Nhの平均寿命は2ミリ秒であることがわかっている。これは日本人のグループ、森田グループが発見した元素である。新元素を発見、また命名したのは日本であり、アジア初となる。
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46名前を書き忘れた受験生 2022/01/16 00:09
113 ニホニウム[Nh] Nihonium:2004年、日本の理化学研究所で合成されました。カルシウム48をぶつけるホットフュージョンではなく、この近辺の原子番号では成功例が少ない「コールドフュージョン」(亜鉛+ビスマス)が使われました。元素名の由来はもちろん、「日本」より。
113 ニホニウム[Nh] Nihonium:2004年、日本の理化学研究所で合成されました。カルシウム48をぶつけるホットフュージョンではなく、この近辺の原子番号では成功例が少ない「コールドフュージョン」(亜鉛+ビスマス)が使われました。元素名の由来はもちろん、「日本」より。
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