法政大学総長田中優子が政治学者山口二郎と対談。政治や社会へのグローバルな関心を持つ学生を育てたい - RGMARCH
法政大学総長田中優子が政治学者山口二郎と対談。政治や社会へのグローバルな関心を持つ学生を育てたい
0名前を書き忘れた受験生 2014/08/12 06:35 7288view
政治や社会へのグローバルな関心を持つ学生を育てたい
現実の政治の動きを学生たちに
田中 今年度から本学法学部教授としてお迎えした山口先生ですが、研究者としてはもちろん、政治の現場ではいっそう活躍していらっしゃいますね。
山口 わが国に政権交代の起こるまともな民主主義を確立したい、という信念は一貫していて、ただ最初のうちはアカデミックに研究するに留まっていました。しかし、20年ほど前から、他人事のように論じているだけではいけないと考え始め、実際の政治にかかわるようになったのです。
田中 そして民主党のブレインとして党を支えていらっしゃいます。
山口 まさに寄せ集めの党でしたから、当初はどうにもまとまりがつきませんでした。しかし、2005年の「郵政民営化」総選挙での惨敗が、逆にチャンスに。小泉政権が新自由主義を強く打ち出したため、私が信奉する社会民主主義が明確な対立軸となり、民主党をこの方向にうまく結束させることができたのです。
そして2009年に、ついに政権交代が実現。ところが、政権運営の未熟さが露呈して失敗を重ね、自民政権に戻ったことはご承知のとおりです。
実は政権奪取以降、私が直接かかわることはあまりなくなっていたのですが、この逆境に際して立て直しに力を貸してほしいとまた声がかかった次第です。
田中 お忙しくなりますね。でも、そうしたご活動を通して初めて見ることができる現実の政治のありようを、ぜひ学生たちに伝えてあげてください。文献からは絶対に得られない、貴重な学びになるはずです。
山口 はい、私の経験を学術的に咀嚼して、教育の場にもできるかぎり還元したいと考えています。おおかた挫折・失敗の分析なので元気は出ませんが(笑)、失敗から学ぶことは政治学の本質でもありますから。
田中 本学の卒業生には政治家もかなりいるのですが、先生に政治の現場を教えていただいて、民主主義の根幹を理解した新しいタイプの政治家を輩出していけたらいいですね。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/hosei/
政治家になるなら法政大学ということか。
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